免疫力アップに絶大な効果〜笑いと呼吸〜


笑うとストレスホルモンが減少

「笑う門には福来たる」、このことわざは少なくとも健康に関する効果については本当のようです。ストレスがかかると、私たちの体内の副腎皮質から分泌されるストレスホルモンが、血液中に増えてしまいます。しかし、笑うとストレスホルモンが減ることが、いくつかの研究で明らかになっています。笑いは健康にとってとても大切なことなのです。

浅い呼吸や口呼吸はダメ

笑うことで健康になれる一因は、笑いによって大きく深い呼吸が出来ることが挙げられます。浅い呼吸をしていると、細胞への酸素供給量が少なくなり、細胞や組織の抵抗力が低下して、疲れやすくなったり病気になりやすくなったりします。また、口呼吸もよくありません。口呼吸をしていると、異物を含んだ冷たく乾燥した空気がそのまま気管や肺に取り込まれ、細菌やウイルスが増殖しやすくなります。つまり、呼吸をきちんとしていないと、免疫力を落とすことになりかねないのです。

免疫を上げる呼吸法のコツとは?

パソコンなどの作業に集中していると、呼吸が早くなったり、途中で呼吸を止めています。浅い呼吸や口呼吸をしがちな人は、意識して深くて長い呼吸をするように気をつけましょう。コツは鼻から吸い始めることを意識することです。そして、息をたくさん吸うことを気をしすぎるよりも、息を吐ききることを気にかけるようにしましょう。吐ききれば自然とたくさんの空気を吸い込むことに繋がるからです。

最近話題の「笑いヨガ」

この笑いと呼吸の両方を兼ね備えて、最近話題になっている健康法が「笑いヨガ」です。1955年にインド人の医師がたった5人で始めた活動ですが、現在では世界70カ国に広がっています。最初は体操として笑いますが、皆で笑っていると笑いの伝染力が働き、だんだんとおかしくなって無理なく笑えるようになるようです。実は、体操としてのつくり笑いでも、おかしいと感じて本気で笑っても、体への健康効果は全く同じであるという研究結果も出ています。

    

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