「暑い時に辛いもの」が良いのは…なぜ?


発汗作用がイイ!

暑い時に食べたくなるものが辛いもの!たしかに「暑い時に辛いもの」は良いのです。それは何故でしょうか?
その理由のひとつが発汗作用です。辛いものを食べると汗をかくのは、辛味成分が感覚神経や内臓神経を刺激することによって起こる生理現象です。汗を出すことによって、身体の表面温度は一時的に下がって涼しく感じるのです。

食欲増進にも・・・

辛味成分には、胃液を分泌させて食欲を増進させる効果があります。辛味成分が、口や胃などの消化器の粘膜を刺激し、中枢神経の働きが高まります。それによって、唾液や胃液の分泌が増えて食欲がわいてくるのです。ただし、香辛料のとり過ぎは胃腸を痛める原因になるので、とり過ぎには注意しましょう。

冷えによる疲れも・・・

現代の夏の疲れは、冷房の冷えによる疲れが原因の時もあります。その場合にも香辛料は有効で、特にトウガラシがおススメです。手足の末梢にある血管を広げたり縮めたりする神経の調節が出来なくなって、冷え症は起こります。唐辛子を使った料理を定期的に食べていると、皮膚表面の血流が増えて、血管を広げたり縮めたりが上手に出来るようになります。それによって冷え性を解消できるのです。

スパイスは薬だった!

スパイスが身体に良いというのは、その歴史が証明しています。コショウやターメリック(ウコン)など代表的スパイスのルーツをたどると、原産地がインドというものが多いのです。そのインドでは古くから、スパイスを薬として使っていました。インドの周辺の中国やエジプトでも、やはり昔からスパイスを薬として使っていたことが文献に残されています。

    

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