猫背は座り姿勢から…“座り猫背”にご用心
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立ち上がった時や歩いている時は、比較的きれいな姿勢に見えて、猫背の印象はないものの、椅子に座ると猫背になってしまう人がいます。実は立った状態と座った状態では、骨盤の角度が変わり、座ると猫背になりやすいのです。
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立った時は関節や筋肉への負担が少ないように、背骨の自然なカーブと骨盤の傾斜が備わっています。しかし、座った状態になると骨盤の角度が変化して、腰の部分の背骨のカーブにも変化が生じます。座った状態で背筋が伸びた状態を保つことは、姿勢を保持する筋肉をしっかりと働かせ続けることになり、どうしても疲れてしまいます。気がつくと背中の筋力を余り使っていない姿勢になるのです。
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背中の筋力を余り使っていない状態が連日続くと、仕事が終了しても胸を張って背筋を伸ばしづらくなる場合があります。この状態が連日繰り返されていくと、背筋を伸ばす働きをするパワーが減っていきます。すると、肩や頭部の位置も変化し、座るたびに猫背になるのです。
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座り猫背が進行すると、立った状態でも猫背が顕著に表れます。
≪頭猫背≫
頭が前にでる“頭猫背”は、首の後ろに非常に負担がかかり、頭痛や肩こりを起こしやすくなる。また、顔の下部分が圧迫されるので二重あごの原因にもなる。
≪骨盤猫背≫
背中が丸まっているというよりも、お尻が落ちて何かに腰かけているような形になっていて、骨盤のゆがみを誘発する姿勢。
≪肩・腕猫背≫
肩から腕にかけて身体の前方へ垂れ、身体の正面で腕がだらだらと揺れている姿勢。身体の前方が自分の姿勢で圧迫されて内臓に負担がかかる。
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