最大の予防ポイント 「上手な水分補給」


飲む量・時間・種類 どれも大切

熱中症予防には、適切に水分補給をすることが欠かせません。いつ、どんな種類、どの位の量を取るべきなのかをきちんと知っておきましょう。また、飲む種類によっては危険を増大させるものもあるので、注意も必要です。

いつ摂るべき?

“ノドが渇いた”と思った時は、すでに手遅れの場合もあります。時間をある程度決めて、こまめに飲みましょう1回には100〜200ml程度の水をゆっくり飲むのがコツです。寝起き、就寝時、入浴前後などには必ず摂りましょう。また、就寝中に多くの汗をかくので、朝一番に、少なくとも外出する前には、コップ1杯の水かお茶を飲みましょう。

どんな種類を飲むべき?

基本的には、水かお茶が良いでしょう。不足しがちなミネラルを補うためには、ミネラルウォーターもおススメです。激しい運動をする時には、スポーツドリンクも良いでしょう。ただし、スポーツ飲料はカロリーに注意が必要です。スポーツドリンクには、100mlあたり6g程度の糖分が含まれます。スポーツ選手用に開発されたものですから、運動量が少ない人は水やお茶で十分です。
また、注意しておきたい飲み物の種類は、なんといってもアルコールです。アルコールには、利尿作用と血管拡張作用があります。体内の血液量が不足するため、アルコールそのものが、熱中症を発症させやすくする危険さえあります。

どのくらいの量が必要?

大人に必要な量は、食事から摂る水分も含めて1日あたり2L〜3Lです。大人の場合は体重1kg当りに必要な水の量を40〜50mlとして計算されています。ここで注意したいのが子供です。子供には大人以上に水分が必要です。また、自分では脱水状態を把握できないので、周りの大人が注意しましょう。1歳では体重1kgあたり120〜140mlも必要とします。4歳では体重1kgあたり100〜120ml、10歳では体重1kgあたり70〜85ml必要です。

    

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