感染しないことが・・・感染拡大の原因?!


症状が出るのは1〜3日後

ノロウイルスは、原則として口を通して腸から感染するウイルスです。口から入り、だいたい15時間後から便中に排出され始めますが、症状があらわれるのは感染から1〜3日経ってからになります。

ウイルスが通り抜ける人がいる?!

ノロウイルスは非常に感染力の強いウイルスですが、中にはノロウイルスが腸管に侵入したにも関わらず、まったく無症状という人がいると言われています。こういう人の小腸では、細胞がノロウイルスを受け付けないのだそうです。小腸の細胞内にウイルスを取りこまないため、腸管の細胞にダメージを与えることなく、ウイルスを体外に排出できてしまうのです。

無症状で自覚がないのが問題

ウイルスに感染しても症状が出ないのは良いことと思えますが・・・実はこれが、ノロウイルスの感染が拡大しやすい原因ではないかと言われています。ノロウイルスが体内に侵入したのに無症状であるがゆえに、ノロウイルスが付着した手で調理してしまい、その料理を食べた他の人がノロウイルスに感染し、その人は下痢をしてしまう、ということが起こりえます。調理した人には症状がないために自分が原因であるという自覚がなく、さらに別の人に感染させてしまう危険性が高くなってしまうのです。

ふだんの予防が大切

そのために大切なことは普段からの予防です。前ページに書かれた「まめな手洗い」「キッチン用具の消毒」などは、とても重要です。特に、身近に高齢者や幼児など抵抗力が弱く、ノロウイルスに感染すると重症化しやすい人が身近にいる人は注意が必要です。家庭内ではノロウイルスが流行することを前提として、手洗いや加熱調理を意識しておきましょう。

    

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