ビタミンAは何の役にたつ? |
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【レチノール】:ビタミンAの形で動物性食品に含まれる |
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ビタミンAの作用は全身に及びます。なぜなら、ビタミンAは皮膚と粘膜に関するビタミンだからです。口腔・胃腸・肺・気管支・膀胱・子宮などを覆う上皮組織に働き、粘膜を健康に保つのです。ビタミンAが不足すると、上皮組織の粘膜が乾燥して硬くなり、傷つきやすくなります。そうすると、目は潤いをなくし、肌はかさついてしまいます。消化器が損なわれれば下痢になります。呼吸器が乾燥すると細菌やウイルスが侵入しやすくなり、風邪をひきやすくなってしまうのです。 |
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ビタミンAの不足がガンのリスクを高めることが明らかにされています。ビタミンAが不足すると、皮膚や臓器をおおう上皮組織の細胞がかたく変質し、ガンを抑制する通常のメカニズムが働かなくなるためと考えられています。β-カロテンは、抗酸化物質のビタミンCやEと協力しています。こうした成分の豊富な緑黄色野菜や果物をたっぷり食べることが、ガン予防に有効でしょう。 |
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