「アルコールに弱い人が多い」日本人


アルコール分解物質 アセドアルデヒド

アルコールは肝臓で分解され、最終的に二酸化炭素と水になりますが、それまでにいくつか分解の段階があります(『アルコール→アセトアルデヒド→酢酸→二酸化炭素と水』)。人によって分解能力の差が出るのがアセドアルデヒドを分解する段階です。

“分解能力が16分の1”の人が半数近くも

実は日本人は、体質的にアセドアルデヒドの分解能力が弱い人が多いのです。白人と黒人では、アセドアルデヒドに対する分解酵素が正常に働く人が100%です。しかし日本人(モンゴロイド)では56%しかおらず、残り44%の人はアセドアルデヒドに対する分解酵素が働きにくいタイプなのです。
≪その中の4%≫
全くアセトアルデヒドを分解する酵素がほとんど働かず、アルコールを飲むと、すぐに気持ち悪くなってしまうような人です。
≪残りの40%≫
アセトアルデヒドを分解する能力が16分の1しか働かないタイプで、飲めるけれどすぐ酔ってしまうようなタイプの人。

悪酔いを避けるために…

アセトアルデヒドが血液中に増えると悪酔いの状態になりますので、お酒を飲むときや飲んだ後は、出来るだけアセトアルデヒドの分解を助ける食品をとりましょう。まずおススメなのがゴマです。ゴマに含まれるセサミンは、アセトアルデヒドの分解を助けてくれます。すりゴマの方が消化吸収率が高まるので、豆腐にすりゴマをかけるシンプルな冷ややっこなどが良いでしょう。またビタミンCも、肝臓のエネルギー代謝に欠かせない物質です。お酒を飲んだら、フルーツを取るのを忘れずに!

※ちなみに・・・
肝臓のアルコール分解能力は、正常でも1時間に約6〜8gしかありません。1晩に処理できる量は、ビールなら大ビン2本・日本酒なら2合分しかありません。

    

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