日本人は「糖尿病」のリスクが高い!
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日本では糖尿病の患者数が増加し続けていて、近年は急増しています。生活習慣の変化も原因のひとつですが、最近では、日本人は糖尿病になりやすい体質をもつ人が多いことが分かってきています。
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糖尿病は、血液中のブドウ糖である「血糖」の濃度を示す「血糖値」が高い状態が続きます。血糖値は膵臓から分泌されるインスリンというホルモンで調節されます。インスリン分泌の作用が低下したりすると、血液中のブドウ糖が十分に取り込めず、血糖値が異常に高い状態(高血糖)が続いてしまうのです。
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日本人は欧米人に比べて、インスリンの分泌が障害されやすい体質の人が多いことが分かってきました。こうした遺伝因子があるため、日本人はより糖尿病のリスクが高いといえます。欧米人はBMI※30以上で糖尿病を発症する人が多いのに比べ、日本人はBMI25程度の“小太り”で糖尿病になることも多く見受けられます。
※BMI=体重(s)÷身長(m)÷身長(m)
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日本人の糖尿病の9割以上は中高年に多く起こる「2型糖尿病」で、その発症には環境と遺伝という2つの要因が関わっています。遺伝は変えられませんが、生活習慣は変えられます。糖尿病になりやすい生活習慣は改善するようにしましょう。
≪糖尿病になりやすい生活習慣≫ |
肥満 |
インスリンの作用を低下させる |
食生活 |
動物性脂肪の取りすぎや、食べ過ぎによる内臓脂肪の蓄積は
インスリンの分泌や作用を障害させる |
運動不足 |
運動不足で消費量が少ないと、肥満を招く |
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