甲状腺の異常で…全身が不調に


甲状腺が異常で・・・いつも調子が悪くなる

甲状腺は生きていくためにとても大切なホルモンを作り、分泌する臓器です。全身の新陳代謝を促すホルモンを作っているので、甲状腺に異常をきたすと、全身に様々なつらい症状が現れ「いつも調子が悪い状態」になります。全身に様々な症状がでるので、どこが悪いのかがなかなか分からない場合もあります。

症状だけでは原因が分かりにくい

甲状腺疾患の症状として、だるさ・無気力・動悸息切れ・体重減少・むくみ・かゆみ・血圧が上がる・物忘れしやすいなどがあげられます。こうした症状により、自律神経失調症・更年期障害・うつ病・心臓病・腎臓病・高血圧など、その他の病気と間違えられやすいのです。症状から自己判断して、内科・婦人科・精神科などを受診すると、ただの体調不良や更年期障害、うつ病など他の病気とされ、甲状腺に原因があることを見逃されることもありえるので、注意しましょう。

専門医を受診しよう

甲状腺機能に異常があるかどうかは、甲状腺ホルモンと甲状腺刺激ホルモンの血中濃度を測定すれば分かります。しかし、通常の血液検査では分かりません。症状に心当たりがあって、“もしかして甲状腺の病気では?”と疑うときは、専門医のいる内分泌科などを受診しましょう。また、治療に長い時間がかかる場合も多いので、通いやすく生涯付き合えるような医師選びをすることも大切です。

若い女性に多い

ちなみに甲状腺の病気は、女性それも20〜40代の人に多い病気です。なぜ多いのかはっきりしていませんが、甲状腺の代表的な病気としてあげられるバセドウ病や橋本病は、甲状腺自己抗体が原因の自己免疫疾患のひとつです。一般的に自己免疫疾患は女性に多いことが知られています。

    

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