自分のことなのに、よく知らない・・・


自分のことなのに・・・

自分の身体のことなのに良く分かっていない部位が、私たちには色々とあるのではないでしょうか?自分の身体のことですから、あまりなじみのない身体の部位についても、きちんと知っておきましょう。
例えば「甲状腺」は、私たちの身体の中でとても大切な役割をしています。しかし、それがどこにあって、どんな働きをしているか、きちんと知っていますか?

甲状腺とは

甲状腺はノドぼとけの下あたりにあり、縦4cm厚さ1cmの小さな器官で、蝶が羽を広げて気管を抱くような形でくっついています。正常な甲状腺は柔らかいので、外からは触っても分かりません。甲状腺は食物中のヨードを材料にして、甲状腺の中で甲状腺ホルモンを2種類合成し、血中に分泌しています。

甲状腺ホルモン

甲状腺ホルモンの量は、脳にある脳下垂体からでる甲状腺刺激ホルモンにより調整されています。健康な人は、ちょうど良い適量の甲状腺ホルモンが身体に供給されるため、快適な生活を送れるのです。甲状腺ホルモンには、身体の新陳代謝を促す役割があります。甲状腺ホルモンは発育や成長に欠かすことが出来ず、脳・心臓・消化管・骨・筋肉・皮膚など、全身の新陳代謝を活発にする働きがあります。

副甲状腺とは?

甲状腺と名がつく身体の部位には、副甲状腺と呼ばれるものもあります。副甲状腺は、甲状腺の背面に計4つあり、黄褐色で米粒大の大きさです。副甲状腺ホルモンが作られますが、副甲状腺ホルモンには主に2つの働きがあります。ひとつは骨の代謝を亢進させて骨のカルシウムを血液中に出すこと。もうひとつは、食事で摂取したビタミンDを活性型に変え、腸からのカルシウムの吸収を高めることです。

   

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