早めに前兆に気がつこう


ストレス許容量超え

ストレスが続き、ギリギリ極限状態に達した時に、まるで膨らみきった風船が急に破裂するように、パニック発作は起こります。発作は電車内やレストランなど、時間と場所を選ばず、しかも繰り返し襲ってくるため、「また発作が起きるかも…」という恐怖から、人ごみに出られなくなる「広場恐怖」につながります。

パニック発作が起きる前〜警告期の特徴〜

パニック発作が起きる前、ストレスの極限状態になる前に気がつけば、パニック障害になるのを事前に防げます。次のようなことが出てきたら、要注意です。

≪イライラする≫
交感神経が優位になると、ストレスホルモンが分泌され、気持ちが常に高ぶった状態になります。ささいなことでイライラしたり、怒りっぽくなります。

≪眠れなくなる≫
交感神経から副交感神経へと、うまくスイッチが切り替わらないため、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなります。

≪物忘れが多くなる≫
よく知っている人の名前が出てこないなどが起こります。頭の中の情報量が目いっぱいで、こんな物忘れが多くなります。

早めに対処しないと、慢性化の危険

激しい症状があった後で検査を受けても、心電図・呼吸機能・血圧などに異常は見つかりません。パニック障害によるパニック発作は、心臓や呼吸器などの内科的異常が原因ではないからです。パニック発作は、病院で適切な治療を受ければ必ず治る病気です。しかし、知識がないとパニック発作が一度起きても、「最近疲れているかも?」と自分で勝手に判断し、病院で診察を受けずに放っておくと慢性化します。パニック障害による不安感が慢性化するとうつ病の危険もあります。

    

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