突然の息苦しさ・・・パニック障害かも


パニック障害とは

ある日突然、特別なきっかけもなく、突然激しい動悸や息苦しさを感じ、このまま死ぬのではないかという強い不安に襲われる・・・そんな「パニック発作」から始まる病気が「パニック障害」です。早期に治療すれば比較的短期間で治せるので、正しい知識をもって早期発見・早期治療をすることが大切です。

パニック障害の歴史

パニック障害という病名自体は、1980年にアメリカ精神医学会で初めて認定されたもので、その歴史は浅いのです。しかし、日本では1000人のうち3〜6人が発症するというデータもあり、それほど珍しい病気ではありません。アメリカでは100人に3人が発症するとも言われており、日本でも治療していないだけで、潜在的な患者はもっと多いのではないかと思われます。

パニック障害の原因

自律神経には交感神経と副交感神経があります。昼間は活動的になれる交感神経が優位になり、心臓の鼓動や呼吸が活発になります。夜間には副交感神経が優位になり、呼吸や脈拍がゆっくりになります。通常では、交感神経と副交感神経のバランスが取れていますが、過度なストレス状態が続くと、常に交感神経ばかりが働き、自律神経のバランスが崩れます。こうした時にパニック障害が起こりやすいと言えます。また最近では、脳内神経伝達物質のセロトニンとノルアドレナリンのバランスが乱れることにより発症する、と考えられるようになっています。

パニック発作の症状

「パニック発作」は何の前触れもなく起こり、多くの場合10分以内でピークに達し、30分以内に治まります。主だった「パニック発作」の症状は次のようなものです。

胸がドキドキする 冷や汗をかく 身体や手足の震え
呼吸が早くなる 息苦しい・息が詰まる 吐き気
めまいやふらつき 自分が自分でない感じ 死の恐怖

   

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