手のしびれに注意 命にかかわる場合も


重篤な病気が隠れている場合も

手のしびれは注意が必要です。脳卒中など命にかかわる重篤な病気が原因の場合もあるのです。その他、首の骨の変形による神経障害が原因の場合もあります。手以外の部分にもしびれが起きたり、「物が二重に見える」など、しびれ以外の症状があらわれた時には注意が必要です。手のしびれ全般は、神経内科で診てもらえます。医療機関で原因をきちんと調べてもらいましょう。

手だけの場合は・・・

しびれるのが手だけだったり、手首や肘に痛みを伴う場合は、手首や肘を通る神経の障害が考えられます。手首の神経障害には「手根管(しゅこんかん)症候群」、肘の神経障害には「肘部管(ちゅうぶかん)症候群」などがあります。

手根管症候群

手には9本の腱と正中神経が通る空間があり、これが手根管です。手の使い過ぎなどで腱がむくむと、手根管内で正中神経が圧迫され、手や指のしびれが起こります。小指以外の指や手のひらにしびれが出るのが特徴です。手を酷使する人以外にも、ホルモンバランスの崩れやすい妊婦や、更年期の女性などに見られます。

肘部管症候群

肘の内側を通る尺骨(しゃっこつ)神経は、肘部管を通っています。長年にわたって肘をよく使っていると、骨が変形し尺骨神経が圧迫されて、手のしびれが起こります。仕事やスポーツでよく肘を使う人に起こりやすい症状です。

「手を上げる運動」で予防

手を上げる運動をすると、手の血行とむくみを改善できます。両手を心臓より高く上げた状態で、10秒ほど手を握ったり開いたりしましょう。1日合計50回を目安に、何回かに分けて行いましょう。

    

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