手の痛み こんなことから生じます
指や手首には骨と筋肉をつないでいる腱があり、指を曲げることが出来ます。腱鞘とは腱が通っている管で、指を動かす時には腱が腱鞘の中を移動します。指を使いすぎると、腱と腱鞘がこすれて炎症がおこり(腱鞘炎)、腫れや痛みが生じるのです。 炎症が治まるまでテーピングなどで、なるべく指を使わないことが大切です。1〜2週間しても症状が改善しなければ、整形外科を受診しましょう。
◇指の腱鞘炎 ばね指◇ 指を曲げ伸ばしする際に、腱が腱鞘に引っ掛かり、痛みや抵抗感を感じます。 ◇手首の腱鞘炎 ドケルバン病◇ 手首の親指側にある腱鞘には、親指を動かす時に使われる腱が2本通っています。この腱鞘に炎症を起こすと、手首の腱鞘炎になります。
関節の骨と骨の間には、クッションの役割をする軟骨があります。指関節の軟骨がすり減って痛みや変形が起こる病気を総称して、変形性指関節症と呼んでいます。放っておくと、痛みがつよくなったり、指関節の変形が進みます。痛みを我慢せず、早めに整形外科を受診しましょう。 指関節症を防ぐには、物をつまむ、指先で重い荷物を持つなど、指関節への負担が大きい動作を控えることです。指をよく使う人は、1時間ごとに10分休憩をいれるなど、指関節にかかる負担を軽くしましょう。 ◇へバーデン結節◇ 人差し指・中指・薬指・小指の、指先から数えて1番目の関節の軟骨がすり減って起こります。物をつまんだり、手を強く握ることが難しくなります。 ◇母指CM関節症◇ 親指の根元にある関節の軟骨がすり減ります。親指の付け根部分が変形し外側に出てきて、親指と人差し指の間隔が狭くなります。痛みのために、ビンのふたを開けたり、ドアノブを回すのがつらくなります。
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