食中毒を予防する「食べ物と身体」


殺菌作用のある食べ物

★酢酸・クエン酸★
梅干しには、クエン酸などの有機酸が含まれています。また、お酢には酢酸が多く含まれ、抗菌作用があります。酢酸は、特にサルモネラ菌・腸炎ビブリオ・O−157などに高い抗菌作用があるとされています。

★カテキン・ポリフェノール★
お茶などに多く含まれるカテキンには、黄色ブドウ球菌や腸炎ビブリオ菌に対して効果があります。また、ココアなどに含まれるポリフェノールは、O−157やピロリ菌の増殖を防ぐと言われています。

★薬味・ハーブ・スパイス★
ワサビ・ショウガなど、夏に生で食べるものに添えられる薬味には、殺菌作用のあるものが多く使われています。伝統的な食べ物には、安全性を考えた食べ合わせが経験的に伝えられているのです。西洋やインド料理などに使われるハーブやスパイスにも、同様のことがいえます。

免疫力の違いがカギ

同じものを食べても中毒になる人、ならない人がいるのは、なぜでしょうか?それには、ウイルスや菌に対して、私たち1人1人が持っている免疫能力の違いが関係しています。免疫力の弱い人は、中毒も発症しやすくなります。普段から、菌に対する抵抗力を高め、食中毒を未然に防ぎましょう。

共生できる強い身体を

近年、日本人の免疫力が低下していると言われています。それは皮肉にも、社会の無菌状態が進んでしまったからなのです。人の体には、本来外敵から身を守る、自己防衛機能が備わっています。普段の生活で、周りに存在している細菌やウイルスと接することで、菌に抵抗する力がつくのです。あまりにも過敏になる必要はなく、菌と共生することで強い身体を作りましょう

    

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