中年男性に多い 足底筋膜炎


足裏に痛みを感じたら・・・

朝起きて足に体重をかけた時に、痛みを感じる場合があります。そうした人は、足底筋膜炎(別名を足底腱膜炎)かもしれません。足底筋膜炎とは、足のアーチを支えている足底筋膜に炎症が起こる状態です。足底筋膜は、かかとの骨の下側と親指をつないでいて、歩いたり走ったりする時に、ばねの役割を果たします。痛みは、足底筋膜に沿った部位なら、どこにでも起こりますが、かかとに起こることが多いです。

こんな人に起こりやすい

ランナーダンサーに多く起こりますが、長時間立ちっぱなしの職業の人にもみられます。また、肥満や加齢によって、足底筋膜の柔軟性が失われることで起こりやすく、40〜50歳代の男性に多く見られます。形の違う靴に変えたときなどに起こす場合もあります。

足底筋膜炎になってしまったら・・・

発症者の中には、足を鍛えようとして、ジョギングなどの運動を行なってしまい、悪化させてしまうケースも見られます。基本的に走ったり飛んだりといった、足に衝撃を与えるような激しい運動は禁物です。足底筋膜炎は、自然治癒する足の病気ですが、完全に治りきるまで痛みが続きます。状態の悪化を防ぎながら痛みを抑える対症療法や、ストレッチによる治療が基本となります。


★参考:足と脚の違い★

「あし」という漢字は、「足」と「脚」の2種類あります。同じ意味として扱われることも多いですが、厳密には違います。「足」は足首から先の部分で、「脚」はモモの付け根から先の部分を指しています。「脚」には、大腿・膝・スネ・アキレス腱・足が含まれていて、「足」には、足の甲・足裏・足指が含まれるのです。

    

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