特に注意〜子供のやけど〜


圧倒的に多い〜子供のやけど

やけどによるケガは、大人よりも子供の方が圧倒的に多く、やけどの事故(病院に調査)で、年代別件数を調べたところ、0〜9歳の子供が半数近くを占めています。そして、子供の場合は、9割近くが家庭内で事故が起こっています。

ポットやコーヒー〜意外な物にも注意が必要

台所で調理中の鍋やストーブなど、大人でも注意すべきものは勿論ですが、大人ではそれほど注意しないものにも危険は潜んでいます。例えば、電気ポットや電気炊飯器なども、やけど件数の上位に入っています。水蒸気が出る部位に、子供が触れられないようにしましょう。さらに意外なのが、コーヒーやお茶。入れたてのものは、かなり高温ですから注意しましょう。

なるべく病院で診断を受けましょう

子供のやけどは、9割が入院や通院が必要であったというデータもあり、重症化しやすいといえます。子供の場合は、皮膚が薄く、深いやけどになりやすく、小さな子供であれば、熱湯をかぶった場合でもV度のやけどになる場合もあります。やけど範囲が広いとショック状態になり、命の危険にもなりかねません。子供がやけどをした時は、周囲で素人判断するのではなく、病院で治療してもらいましょう。

※やけどの程度と応急処置〜早見表〜

T度 浅U度 V度
傷の状態 皮膚が赤くなる 水ぶくれが出来る 皮膚の表面が固くなり、黒く焦げたり、白く乾燥したように見える
痛み ヒリヒリする 強く痛む 痛みは感じないことが多い
手当 水で冷やす 水で冷やし、ガーゼで軽く覆って病院へ ガーゼで覆い、救急車を呼ぶ
治り方 数日で治る 1〜2週間で治る 植皮をするなど治療が必要

    

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