人気の湯たんぽに…意外な落とし穴?!


低温やけどに要注意

エコ暖房として、最近人気の高い「湯たんぽ」。ただし、思いがけない落とし穴もあるので、注意も必要。それが、低温やけどの危険です。やけどは、直接火を触れたり、熱湯がかかったりした時だけではありません。体温より少し高い熱が数時間作用して起こるものを、低温やけどといいます。

低温やけどは重症化しやすい

44度という低い熱でも、6時間以上表皮に作用すると、やけどを起こすことが分かっています。1度上がるごとに、皮膚が損傷される時間は半分に短縮されるので、46度の熱源では、1時間半でやけどを起こします。この程度の温度では、熱さや痛みを感じないので、やけどの中でも皮膚の損傷が最も深いV度に至るケースが多くなります。

入れたままで寝ないこと

中でも脚は知覚が鈍く、血行が悪いために、低温やけどを起こしやすいのです。寝る時に湯たんぽを足元にいれて、くっつけたままで熟睡してしまって、やけどに至るケースが多発しています。湯たんぽは、寝る前にフトンの中を温めるだけにしておいた方が安全でしょう。湯たんぽや電気毛布などで低温やけどをした場合は、水で冷やしても良くなりませんので、すぐに病院で診察してもらいましょう。

人工日焼けにも注意が必要

また、最近やけどの事故が起きているのが、人工日焼けです。日焼けサロンや家庭用の日焼け器での事故例が報告されています。日焼け機器で照射して、しばらくは自覚がないか、肌が赤らんだ程度ですが、数時間後から翌日にかけて、腫れや痛み、水ぶくれなどのひどい症状が出てくるのが特徴です。

    

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