やけどのひどさは…広さと深さで判断


やけどは、医学的には熱傷(ねっしょう)と呼ばれ、熱による皮膚や粘膜の損傷を言います。やけどの程度は「広さ」と「深さ」で判断します。

「広さ」〜目安は手のひら

やけどをした人自身の手のひらの大きさを約1%と計算します。大人では全身の20%以上、子供や高齢者は10%以上で、命が危険になります。範囲が広いようなら、迷わず救急車を呼びましょう。

「深さ」〜U度以上は病院へ

★T度のやけど★
熱湯がはねて肌につく程度のやけどです。ヒリヒリした痛みがありますが、数日で治り、やけど跡も残りません。やけど直後にしっかりと流水で冷やしましょう。

★U度のやけど★
鍋やヤカンをひっくり返すなどして熱湯をかぶってしまう場合は、U度以上のやけどを負うことが多いです。浅U度と深U度に分けられます。
≪浅U度≫
表皮から真皮にかけてのやけどで、水ぶくれができます。約10日で治り、やけど跡も残りませんが、やけど後のケアによっては、やけど跡が残ってしまうことがあります。
≪深U度≫
見た目は浅U度と変わりませんが、真皮までやけどをしている状態。完治するまでに約1ヶ月程度かかり、やけど跡が残ることも多いです。

★V度のやけど★
皮下組織や筋肉までやけどを負っている状態です。火災や爆発などでやけどになることが多いです。肌の表面が壊死(えし)する場合もあり、痛みや痛覚もありません。自然治癒は出来ませんので、やけど専門医の治療が必要です。

    

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