一口に食物繊維といっても・・・色々


食物繊維の定義

食物繊維は、糖質やタンパク質のように、一定の構造を持った物質に対して与えられた名前ではありません。脂質と同じように、ある共通の性質に与えられた言葉です。定義としては「人の消化酵素では加水分解されない食品中の難消化性成分の総体」とされています。

不溶性と水溶性がある

食物繊維には大きく分けて2種類あります。それが不溶性と水溶性。不溶性食物繊維は、植物の細胞壁の構造物質が中心で、水に溶けず、水分を吸収してくれます。水溶性食物繊維は、植物の細胞内にある貯蔵物質や分泌物で、水に溶け、食品の水分を抱き込んでゲル化します。

その他の食物繊維

≪キサン・キトサン≫
かにの殻を主原料にして作られる動物性の食物繊維です。健康食品として注目され、現在では、健康食品の外、ビスケットやかまぼこなどが特定保健用食品として認可されています。

≪ポリデキストローズ≫
他の食物繊維と異なり、人間の手によって科学的に合成された人工の食物繊維です。ドリンク剤や加工食品で手軽に摂れるのが利点ですが、これだけに頼りすぎるのは良くないでしょう。

≪コンドロイチン硫酸≫
加熱するとゲル化(凝固)する性質を持ち、食物繊維の仲間になります。日本では、腎疾患、リウマチ、神経痛などの医薬品として、幅広く用いられています。

    

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