働き盛りにこそ必要!〜マグネシウム


ストレスで失われやすい

マグネシウムは、大人になってからの必要量が多くなるミネラルです。成長期の必要量は240mgですが、30〜40代での必要量は320mgと増えるのです。これは、ストレスによって失われやすいマグネシウムの性質が関係あります。

メタボ予防に効果あり

アメリカの15年にわたる調査で、マグネシウム摂取が多いほど、メタボリック症候群の診断基準となる、腹囲・血圧・中性脂肪などの数値が良くなるとの結果が出ています。マグネシウムの摂取が多い食生活をしていると、メタボリック症候群になりにくいのです。また、マグネシウムの摂取が多いと、糖尿病の発症が少ないことも分かっています。

心臓病や偏頭痛にも…

マグネシウムは心疾患の予防に欠かせないミネラルです。血液中にマグネシウムが不足して、カルシウムが多くなりすぎてしまうと、筋肉のけいれんが血管壁で起こり、狭心症や心筋梗塞につながりかねません。カルシウムに対してマグネシウムの摂取比率が低いほど、心臓発作による死亡率が高いと報告されています。また、偏頭痛にも関係あるようです。脳内のマグネシウムが足りなくなると、カルシウムが細胞内に溜まって血管が緊張し続け、偏頭痛が引き起こされやすくなるようです。

にがりブームの正体?

マグネシウムを食品から摂るのが難しければ、サプリメントから摂るのも一つの手でしょう。ただし、過剰摂取すると下痢を起こすことがありますので、注意しましょう。一時ブームになった「にがりダイエット」の正体は、実はマグネシウム。「にがり」は塩化マグネシウムで、“ダイエットできる”のは、実は単なる下痢で、長期的に見て健康的に痩せているとは言えないのです。

    

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