過剰摂取になりがち…リン
|
リンは骨の形成や細胞の成長に必要なミネラルですが、普通の食生活で不足することは、ほとんどありません。むしろ問題なのは、過剰に摂取しやすいという点です。リンが過剰に摂取されると、カルシウムの体外への排出を促進してしまうのです。
|
|
|
カルシウムとリンの摂取量の理想バランスは1対1です。しかし栄養調査では、リン摂取量はカルシウムの2倍以上で、リンは必要所要量をかなり上回っているのに対し、カルシウムは足りていません。リンは、植物性食品にも動物性食品にも含まれていて、肉・魚・卵などの主菜になる食品には、カルシウムよりもリンが多く含まれているので、通常の食事では、カルシウムよりリンを多く摂ってしまいます。
|
リンは食品添加物として多くの食品に含まれています。かまぼこやちくわなどの練り製品、味噌やしょうゆの発酵補助剤、野菜加工食品の変色防止、清涼飲料水の酸味料など、かなりの加工品に使われているといえます。肉類・ポテトチップスやコーラなどのお菓子類・ハンバーグやミードボールなどの冷凍食品は、リンとカルシウムの比率が、10対1というものも多くあるので、摂りすぎには注意しましょう。
|
乳製品や魚介類などはカルシウムが多く含まれているので、比較的バランスの取れた食品です。こうした食品を積極的にとるようにしましょう。
◆カルシウムとリンのバランスが良い食品例◆ |
|
カルシウム |
リン |
牛乳(200g) |
220mg |
186mg |
木綿豆腐(150g) |
180mg |
165mg |
昆布の佃煮(10g) |
15mg |
12mg |
|
マガジン表紙へ
|