臭いを気にする人が増えてきた


デオドラント商品の売上が好調

最近、自分の臭いを気にする人が増えているそうです。日本人はもともと体臭の少ない民族で、香水などの文化もあまり発達してこなかったのですが、最近では匂いに敏感になり、デオドラント商品は好調な売れ行きを示しています。最も臭いに鈍感といわれていた中年男性にも、その傾向が表れています。

中年男性のヒット商品〜体臭が良くなるガム

06年夏に爆発的ヒットをしたガム「オトコ香る」。噛むと1〜2時間後に皮膚の汗腺からバラの香りが漂い始めて、身体がほのかに甘い香りに包まれるという不思議なガムなのです。発売元が当初広告を一切出さなかったにも関わらず、40代以降の中年男性の口コミにより爆発的ヒットを記録し、生産が間に合わずに販売開始1ヶ月もたたないうちに、いったん販売停止になったほどでした。

気になるワキの下の臭い

体臭の中で気になるところといえば、ワキの下の臭い。ただし、全身に汗をかきやすいからといって、ワキの下の臭いが強く、いわゆるワキガになりやすいわけではありません。体温調節の汗と臭いの元になる汗は、実はまったく別の汗腺から出ているのです。全身にくまなく分布して体温調節を体温している汗腺は、エクリン腺と呼ばれ、汗の主な主成分は塩分を含んだ水です。

臭いのでる汗?

臭いの元になる汗腺はアポクリン腺と呼ばれ、ワキの下にある以外に、乳輪・へそ周り・外耳道・外陰部など限られた部分に分布しています。このアポクリン腺から出る汗の成分は、脂肪・鉄分・色素・尿素・アンモニアなどで、汗といっても粘り気のある乳白色がかった液体です。分泌される汗自体はほとんど臭わないのですが、空気に触れると変質しやすく、皮膚表面の細菌によって分解されると独特の匂いを発するようになります。いわゆるワキガ体質の人は、そうでない人に比べて、このアポクリン腺の数が多いと言われています。

  


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