中高生の不眠は・・・大人以上に深刻


中高生の4人に1人が不眠!

10万人以上に及ぶ中高生の不眠に関する調査において、中高生の不眠はかなり深刻な状況であることが分かりました。成人の不眠割合が5人に1人に対して、中高生は、それ以上の4人に1人が不眠を訴えていることが分かりました。不眠の種類には「入眠障害」「夜間覚醒」「早朝覚醒」の3種類がありますが、若者の間では特に「入眠障害」、つまり寝つきの悪さが顕著で、成人の約8%に対して、中高生の割合は15%にものぼります。

テレビ1日3時間で睡眠障害

若年層の不眠率の高さに影響していそうなのが、夜間の明るい光ではないかと言われています。アメリカのある調査では、テレビの視聴時間が3時間以上だと、睡眠障害を引き起こす傾向が強まると出ています。もちろんテレビだけに限らず、パソコンや携帯の画面なども影響を及ぼすものと考えられます。

7〜9時間の睡眠をとろう

不眠でなにが問題かというと、精神状態が悪くなるということ。集中力の無さなど精神的に不健康になる割合は、睡眠時間が短くなるほど多くなります。中高生を対象にした調査で、睡眠時間が平均5時間以内の子供は、精神的不健康の割合が58%にものぼりました。ただし、長ければよいというわけではなく、9時間以上寝ている子供の精神的不健康度も高くなっていて、7〜9時間の睡眠が最適のようです。

夜更かしすると頭が悪くなる?!

小学生を対象にした調査では、睡眠と偏差値の関係が出されています。寝る時間帯が「午後8〜9時」の児童の学力偏差値が最も高く、就寝時間が遅くなればなるほど成績が下がり、12時以降に床につく児童の学力は急落するという結果が出ています。子供の問題だけではなく、大人の仕事効率としても取り入れられそうな話です。

  


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