「怠け者」じゃない!子供の立ち眩み


怠け病と誤解される「起立性調節障害」

朝に寝床から起きようとすると、立ちくらみや目まいがしたり、腹痛や頭痛を訴えたりするのに、午後になるとなぜか体調が回復する・・・こんな症状から「怠け病」と誤解されることがあるのですが・・・実は中高校生の10人に1人という高い割合で発症する「起立性調節障害」という病気です。

無理させると悪化して長引いてしまう

自律神経の働きが悪くなり起立時に体や脳への血流が低下し、食欲不振、頭痛、倦怠感、立ちくらみなど様々な症状を伴います。診断できる医師もまだ少なく、心疾患と診断されてしまうことも少なくありません。また、親や学校が「怠け病」と叱咤し、子供が無理して症状が悪化するケースもあります。身体疾患ではあるのですが、ストレスで症状が悪化する危険はあるのです。軽症ならば2〜3ヶ月で完治することもありますが、2〜3年かかる場合もあります。

チェックリスト

4項目以上が週1〜2日以上見られる場合は注意が必要です。

学校を休むと症状が軽減 身体症状の再発を繰り返す
身体的訴えが2つ以上ある 時間帯により症状の程度が変化する
日によって身体症状が次から次へと変化する
気にかかっていることを言われると症状が悪化する


日常生活で気をつけるべき事

◇水分を1.5〜2リットルくらいとり、塩分も余分にとる
◇寝た状態や座った状態からは、30秒以上かけてゆっくり立ち上がる
◇起床時は頭を下げたまま歩き始める
◇早寝早起きして、日中はだるくても体を横にしない
◇テレビゲーム・パソコン・テレビを1日1時間以内にする

  


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