聞いた事ありますか?STD


STDって?

STDは「Sexually Transmitted Disease」の略語で、性感染症のこと。日本語で直接的に言いづらいのか、現在STDと使われることも多いようです。このSTDの患者数が増加しています。特に多いのが20代前半までの若者層で、医療機関でSTDと診断された人の数は全体の2%と言われています。

若者の10%以上が感染?

しかし実際には、無症状の感染者が5倍以上いると推定され、若年層の10人に1人がSTDに感染していると推定されています。数や増加率が多いのは、20代前半までの若年層ですが、実は若者だけの問題ではありません。1993年に男性機能補助剤の使用が解禁になって以降、55歳以上の男性のSTD感染率もアップしているのです。

女性の方が感染しやすい

身体の構造上、STDは女性の方がなりやすいといえます。女性の性器は体内にあるため、病原体が体内に留まる時間が長く、感染が広がりやすいのです。STDの中で、最も患者数が多いのがクラミジア。自覚症状がほとんどない(自覚症状があるのは男性が5割なのに対し女性では約2割)ので、放置してしまいがちです。

放置すると、より深刻な病気に

しかし、放置すると病気は進行して、より重い病気になってしまいます。男性では「尿道炎」などになる場合があります。女性は更に深刻で、「子宮内膜炎」や「卵管炎」などを起こすだけでなく、後遺症として「不妊」や「子宮外妊娠」になってしまうこともあるのです。感染したまま出産すると、赤ちゃんに感染して、「新生児肺炎」を起こすこともあるのです。

  


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