栄養障害がADHDを引き起こす?


ADHDとは

ADHDとは、注意欠陥/多動性障害のことで、注意力の障害と多動・衝動性を特徴とする行動の障害です。「注意が持続できない」「必要なものを失くす」などの『注意障害』、「手足をそわそわ動かす」「離席が多い」「しゃべりすぎる」などの『多動性』、「質問が終わらないうちに答えてしまう」「順番を待つことが出来ない」などの『衝動性』が、具体的な症状として上げられます。

原因は遺伝的・先天的?

これらの症状が少なくとも6ヶ月以上続き、集団や家庭において不適応を引き起こしていて、周りも本人も困り、生活上何らかのサポートが必要な場合、ADHDと診断されます。正確な原因は不明ですが、遺伝または先天的な中枢神経障害とされ、家庭のしつけや育て方によって変化するものではないとされています。

ADHDの原因が栄養欠損の場合も

しかし「不注意」「多動性」「衝動性」などの外形行動様式の特徴的な症状からADHDと診断された人の中には、栄養障害が原因でそうしたADHDのような症状を引き起こしている子供がいるそうです。糖を含んだ食べ物や飲み物を頻繁に摂取しすぎのため、糖を摂っても血糖値が1時間くらいで下がってしまい、その他の栄養素の吸収なども出来にくくなり、栄養欠損の状態になってしまっていたのです。

子供の糖摂取には気を配ろう

医師による栄養指導と家族の栄養管理により、数ヶ月後にはADHDの症状がなくなったそうです。全てのADHDの原因が栄養ではありませんが、脳に必要な血液中のブドウ糖の濃度は、砂糖を摂取していなくても十分に必要量を摂取することができます。砂糖が含まれていないものを探すことが困難な現代の状況では、子供の砂糖摂取には注意が必要でしょう。

  


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