成人男性 5人に2人は脂肪肝


太ってなくても・・・男性の40%は脂肪肝

脂肪肝は、肝臓の細胞内に中性脂肪が過剰にたまった病気です。脂肪肝になりやすいのは、やはり肥満の人。肥満の人の6〜8割が脂肪肝という調査もあります。ただし肥満でなくても脂肪肝の人は多く、成人男性の40%、女性の20%が脂肪肝になっているそうです。

過激ダイエットは肥満以上に危険

ダイエットは確かに脂肪肝の改善に良いのですが、過激なダイエットは逆に脂肪肝になりやすくなります。過激なダイエットによって身体を動かすエネルギーもない飢餓状態になると、末梢の脂肪細胞から中性脂肪が肝臓に集められます。さらに、肝臓内の脂肪が血液中に放出されるためにはタンパク質が必要ですが、ダイエットでタンパク質不足だと集められた脂肪が肝臓から出られずに留まってしまうのです。

高たんぱく低カロリーの食品を摂ろう

肝臓が弱っているときには良質のタンパク質が不可欠で、体重1kg当たり1〜1.5gのタンパク質が必要とされています。ただし、いくら高タンパクでも糖質や脂質が多い食材はさらに脂肪肝を増やすことにもなりかねませんから、高タンパクでもエネルギーの少ない食材を摂るようにしましょう。鳥のささ身、魚のタラ、豆腐などがおススメです。

有酸素運動で脂肪の燃焼を

運動は脂肪肝の予防や改善に効果的ですが、野球やサッカーなど運動量が多くて人と競うようなスポーツは肝臓にストレスをかけますので、マイペースで出来る有酸素運動がおススメです。ウォーキング、ジョギング、アクアビクスなどがよいですが、持続時間が短いと脂肪が燃焼しませんので、少なくとも20〜30分は続けて行なうようにしましょう。

  


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