亜鉛不足で「うつ病」に!?


亜鉛投与でうつ病が改善

心の病は様々なことから起こります。もちろんストレスといった精神的なことから起こすことも多いのですが、実は、ある栄養素が欠乏して起こることもあると言われています。例えば、「うつ病」に関して、亜鉛欠乏を改善したところ「うつ病」が改善されたという事例があるのです。

不足すると、子供の「キレる」原因の一つに

亜鉛は、神経細胞間の刺激伝達物質の合成に必要ですから、不足が続くと「うつ病」の一因になるだけでなく、集中力や記憶力の低下にもつながります。最近「キレる」子供の原因の一つが亜鉛不足ではないかとの指摘がされています。亜鉛は、精米時に取り除かれる部分に多く含まれるので、白米を玄米に変えるだけでかなりの亜鉛を摂ることができます。また、牡蠣(カキ)にも多く含まれるので、これからの時期は積極的に摂りましょう。

味覚障害や精力減退の原因にも

その他にも、亜鉛の欠乏で様々な弊害が起こります。ファーストフードに偏った食事や極端なダイエットで亜鉛不足を招き、その亜鉛欠乏から起こる「味覚障害」が若い女性の間で、かなり起こるようになってきています。また、男性は前立腺のホルモンにも必要とされますので、生殖能力の維持には欠かせないミネラルです。その他、亜鉛の欠乏により免疫力が低下すると言われています。

アルコール好きは注意しましょう

亜鉛不足を注意したいのは、アルコールをたくさん飲む人です。アルコールの飲みすぎで尿中への亜鉛の排出が増加するとともに、亜鉛の吸収も低下します。アルコール性疾患の人を調査すると、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルの欠乏も認められますが、特に顕著なのが亜鉛の欠乏なのです。また、食物繊維も亜鉛の吸収を阻害しますので、一緒に摂らないなどの注意が必要です。

  


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