食事からメタボ予防・・・食物繊維


食物繊維は低カロリー

メタボリックシンドロームにならないため、もしくは改善するためには、肥満を予防し、内臓脂肪を減らすことが大切です。内臓脂肪を減らし、肥満解消の食生活に欠かせないものが「食物繊維」。食物繊維を多く含む食品には低カロリーなものが多く、たくさん食べても摂取エネルギーが抑えられます。

食べすぎを防ぎ、満腹感が持続する

食物繊維の多い食品は、よく噛まなければいけないことも利点のひとつです。自然とゆっくり食べることになり、食べ終わる前にきちんと満腹中枢が働いて食欲がストップします(満腹中枢が血糖値の上昇などに反応して合図を出すのに食べ始めてから20〜30分かかります)。さらに食物繊維は、食べ物の消化や吸収を遅らせるので満腹感が持続します。こうした理由で、食物繊維は食べすぎを防ぎ、肥満を解消するのに有効です。

日本人の摂取量は不足ぎみ

1日あたりの必要摂取量は20〜25gですが、平均摂取量は14g程度とかなり不足しています。食物繊維は、穀類、いも、豆、野菜、果実、海藻、きのこなどに多く含まれます。食物繊維は色々と種類が多く、それぞれ働きが違いますので、単一の食品からまとめて摂るよりも、多種類の食品から摂ることでより大きな効果が期待できます。

昔ながらの日本食を食べよう

食物繊維は、身体の構成成分やエネルギーにならないため、以前は「役に立たない食べ物のかす」とされていました。注目されるようになったのは1970年代以降からです。実は、それ以前の日本人の食生活で、食物繊維が不足するということは考えられませんでした。根菜、乾物、海藻などを使った昔ながらの日本食を食べれば、食物繊維はきちんと摂れるのです。

  


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