不健康の素・・・メタボリックシンドローム


医療費節減のため生活習慣病の予防を

少子高齢化がすすみ医療費が増加を続けている中、医療費節減のために様々な医療制度改革が行なわれています。その中では、高齢者だけでなく、就労世代も生活習慣病対策などを行なうことが必要とされています。その生活習慣病予防のカギとなるのがメタボリックシンドローム対策と言われています。

メタボは生活習慣病予防の素

メタボリックシンドローム(以下「メタボ」と記載)は、肥満(特に内臓脂肪の過剰蓄積)、高血糖、高血圧、高脂血症などが複合的に発症した新しい疾患概念です。メタボは、今すぐ病気になって手術をしたり、入院したりする必要はありませんが、ひとつひとつの要因が重なることによって、将来的に心筋梗塞などの心疾患や糖尿病になる危険性が高まります。

メタボ対策で生活習慣病にさよならしよう

ある調査では、肥満、高血糖、高血圧、高脂血症のうち、2つ当てはまると動脈硬化などの心疾患リスクが約10倍に増えます。3つ以上当てはまるとリスクは約31倍にもなります。今月から、メタボの現状、メタボ予防の栄養素や食品など連載していきます。これを読んで、生活習慣病にさよならしましょう。

メタボリックシンドロームの診断基準

メタボ診断は、まず腹囲を測りましょう(おへその高さで測定)
≪男性は85cm以上・女性は90cm以上≫
さらに、次の3項目のうち1項目当てはまると「メタボ予備軍」
2項目以上で「メタボ」と診断されます
◇空腹時の血糖値が110mg以上
◇最大血圧が130以上、または最小血圧が85以上
◇中性脂肪が150mg以上、またはHDLコレステロールが40mg未満

 


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