栄養不足で心の病・・・鉄不足でパニック障害


「パニック障害」とは

前触れなく突然息苦しくなり、動悸、めまい、吐き気などに襲われパニック状態になってしまう。症状は心臓発作によく似ていますが、病院で検査しても異常は見つからない。こうした発作が、電車の中、会社の会議中、スーパーでの買い物中などに繰り返し起こるのが「パニック障害」。最近では100人に3人がかかると言われ、珍しい病気ではなくなっています。

原因は、鉄欠乏が原因の場合も・・・

とくに身体的な異常がないのに、パニック発作を過去に2回以上起こしたことがあり、予期不安(パニック症状をおこすかもしれないという不安な気持ち)が1ヶ月以上続くようなら「パニック障害」といえます。この病気の原因ははっきりと分かっていないと言われていますが、鉄欠乏を改善したところ「パニック障害」が治ったという事例があります。

月経のある女性が特に注意

「パニック障害」は主に10代後半から30代半ばに発症し、女性の発症率は男性の2.5倍と言われています。月経で毎月血液を失って鉄が欠乏しやすい女性の年代といえます。貧血の90%は鉄欠乏によるもので、月経のある女性の5〜10%もいますので、貧血を起こしやすい人は特に鉄を摂る必要があるでしょう。

鉄は吸収されにくい

鉄の吸収率は平均してたった8%と大変低いのです。鉄には2種類あって、赤身の肉や魚に含まれる鉄(ヘム鉄)は25%程度と吸収率が高くなっています。一方、植物性食品に含まれる鉄(非ヘム鉄)の吸収率は5%ですが、ビタミンCがあると吸収率が倍以上あがります。逆にお茶に含まれるタンニンは、鉄の吸収を阻害しますので注意しましょう。

  


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