こんな場所・こんな症状も水虫菌?


場所が違うと名前が違う?!

白癬菌は、ケラチンがある高温多湿の場所ならば、足だけでなく皮膚のある場所なら身体のどこにでも寄生します。頭に寄生するとシラクモ、陰股部に生じるとインキンタムシ、顔から足の甲までに環状の湿疹を生じるとタムシと、それぞれ呼び方は違いますが、元になる菌は同じものなのです。手のひらに手白癬が生じることもあります。

水疱や皮のめくれだけじゃない

白癬菌が最も棲みつきやすく患者数も多いのが足に出来る「足白癬」つまり水虫です。水泡や皮がめくれるものだけを水虫と思いがちですが、それだけではありません。足の指と指の間にできる水虫「趾間型」、土ふまずや足の外側の縁に出来るかゆい水ぶくれの「小水疱型」、足の裏全体もしくはかかとにガサガサが出来る「角質増殖型」など様々なタイプがあります。

爪も水虫になる

白癬菌が棲みつきやすい足先は、皮膚だけでなく、爪も水虫になります。通常水虫の症状と考えられているかゆみや痛みを伴わないため放置されがちです。爪白癬には、爪が厚く変形するタイプ、爪が白濁するタイプ、爪に白い粉が付着したようになるタイプの3つがあります。爪白癬は硬い角質層がじゃまして外用薬が深部まで届きませんので、内服薬で身体の内側から殺菌していきます。

1ヶ月のサイクルが必要

水虫の薬は、かゆい時や水泡が出来ている時だけ使ってもダメです。水虫は、足の角質層の深いところに寄生している場合が多いので、表面だけ治ったような気がしても、角質層の奥にはしっかり残っています。角質層が新陳代謝で完全に生まれ変わるまでに約1ヶ月かかりますので、少なくとも1ヶ月間は薬をつけ続けるようにしましょう。

  


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