若い女性でも!? 3人に1人が水虫


女性でも3人に1人が水虫

水虫はオジサンが罹るものと思われがちですが、実は働く若い女性でも、3人に1人は水虫と思われる状態になった経験があるそうです。水虫は男性だけでなく女性にも悩ましい存在といえます。さらに、年齢が高くなるにしたがって水虫は増加する傾向があり、50代になると、女性でも50%近くに及び、男性では60%を超えるという結果が出ています。

水虫なの?素人判断は難しい

水虫になったのかと思うと薬局で買った薬をつけるという方が多いようです。しかし、皮膚科外来を受診した患者を調べてみると、「水虫ではないと思っていても水虫だった」というケースや逆に「水虫だと思っていたら別の皮膚病だった」というケースも多く見られます。

水虫って何?

水虫は、白癬菌(ハクセンキン)というカビが原因で起こる感染症のことを言います。他のカビと同じように、高温多湿な場所が大好きで、ジメジメして蒸し暑い梅雨時から夏場にかけて、白癬菌は活動の最盛期を迎えます。靴や靴下を長い間履き続けていれば、蒸れて皮膚が汗ばんだ状態になり、足先は白癬菌にとって居心地の良い場所になってしまいます。

水虫菌は角質層のケラチンが大好物

白癬菌の栄養源は、皮膚の表面を覆っている角質層のケラチンというタンパク質です。ケラチンの破れ目、つまり目に見えない傷口から侵入し、ケラチンを食べつくし皮膚を次々と侵していくのです。角質層は皮膚のいたるところにあり、どこに白癬菌がいてもおかしくないのですが、他の部分では角質層が1mmもないのに比べ、足の裏は数mmもの角質層があり、白癬菌には格好の住み家となるのです。

  


マガジン表紙へ