ちょっとしたことで血圧は下がる


塩分よりミネラルバランスが大事

高血圧予防というと、まず塩分の制限を思い浮かべますが、実はもっと大事なことがあることが、アメリカの2万人にも及ぶ調査で明らかになっています。「ミネラルをバランスよく摂っている場合、塩分量はほとんど問題にならない」のです。30代男性の単身者は、家族と同居している人と比べ、高血圧の割合が3.6倍にもなるという統計があるのですが、ミネラルバランスの悪さが一因かもしれません。

カリウムを摂ろう

ただし、塩分の摂り過ぎは、やはりよくないこと。そこで、大切になるのがカリウムの摂取です。カリウムには、ナトリウムの尿中への排出を促し、血圧の上昇を防ぐ働きがあるのです。野菜、海藻類、イモ類、大豆、果物などに多く含まれていますので、積極的に摂るようにしましょう。

コーヒーを1日1、2杯

「1日にコーヒーを1、2杯飲む人に比べ、全く飲まない人は高血圧の割合が高い」という調査結果がでました。1日3杯以上飲む人も高血圧の割合は低くなっているのですが、カフェインの取りすぎは胃酸の過剰分泌となり、胃が荒れる可能性があります。1日2杯以下で十分効果がでますので、1日1、2杯にしておくのがよいでしょう。

「とにかく週に合計1時間」の有酸素運動

「どのような有酸素運動でも良いから、週に合計1時間行なえば血圧が下がる」という研究結果が出ています。好きな時に好きな時間だけウォーキングや体操などの有酸素運動を行ない、「とにかく1週間の運動時間の合計が1時間になればよい」のです。回数や時間が決められているとなかなか続けられないものですが、この位なら続けられそうですね。

  

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