血圧測って「動脈硬化」を早期発見


脚にも動脈硬化がある

動脈硬化は、心臓や脳だけでなく、脚にも起きるのです。この「脚の動脈硬化」の患者数は推定100万人とされ、男性が8-9割を占めます。「脚の動脈硬化」がある場合、心臓や脳にも同時に動脈硬化が起こっていることが多いことも分かっています。「脚の動脈硬化」を早期に発見することは、身体全体の動脈硬化の早期発見につながるのです。

家庭用血圧計で、上腕と足首を測ろう

「足首の血圧」と「上腕の血圧」の収縮期(いわゆる“上の血圧”)を比べた場合、正常だと「足首の血圧の方が高くなる」のですが、脚に動脈硬化がある場合「足首の血圧の方が低くなる」のです。これは、脚に動脈硬化があると血液が流れにくくなり、心臓から遠い足首の血圧の方が低くなってしまうからです。
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「足首÷腕」が0.9未満だと動脈硬化

足首の血圧測定時には、通常は上腕に巻くカフの中心部がちょうどくるぶしの上になるようにします。そして、ゆったりと仰向けに寝た状態で気分を落ち着けて測定しましょう。測定して出た数値を計算して「足首の血圧÷腕の血圧」が0.9未満の場合は、「脚の動脈硬化」の疑いがあると言われています。例えば、「足首の血圧」120・「腕の血圧」135の場合、「120÷135≒0.89」という計算となり、「脚の動脈硬化」状態になっているということになります。

こんな症状にも要注意

他にも例えば、次のような症状があったら、「脚の動脈硬化」の可能性がありますから、注意しましょう。
・手足の冷えを強く感じる
・歩くとふくらはぎが痛くなり、休むと回復する
・以前は歩けた道が、途中で足が痛んで歩けなくなった

  

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