食物繊維がヨゴレ腸を防ぐ


なぜ食物繊維が便秘に効くの?

食物繊維は、便の水分を調節して嵩(かさ)を増し、正常な排便を促します。また、腸内の悪玉菌などが生み出す様々な毒素を吸着して排出する機能もあります。便が一定のリズムで排泄されれば悪玉菌が増えにくくなり、作られる毒素も減ります。逆に不足すると、悪玉菌の毒素が増え、免疫力の低下や疲労感の増加、動脈硬化や大腸ガンのリスクを増大させます。

コレステロール値を低下させる

食物繊維は、腸内に運ばれた糖質をからめとり、体内への吸収を遅らせる働きもあります。そうすることにより、血糖値の急激な上昇を抑えるため、血中のコレステロール値を低下させる効果もあります。

ビタミンCの吸収率を良くする

食物繊維の1日の必要量は20〜25グラムですが、統計によると日本人は平均で約6g不足していると言われています。3週間続けて約7.5gの食物繊維を摂る実験をしたところ、ビタミンCの体内への吸収率が約3割も高まったという結果が出ています。また、大腸ガンに関する実験も数多く行なわれています。様々な結果が出ていますが、少なくとも、食物繊維の摂取量が極めて少ないと大腸ガンのリスクが高まることは確かなようです。

食物繊維ばかり摂ってもダメ

少し前から話題になっている寒天ダイエット。これは食物繊維が豊富な寒天を使ってダイエットをしようというものですが、実は1日20グラム以上摂り続けても、劇的にやせる効果はありません。痩せるためには、大量に食べて満腹状態にして食事の量を減らすしかないのですが、栄養バランスが崩れるので止めた方が良いでしょう。

  


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