腰痛のタイプを見分けよう


じっとしても痛む場合は、他の病気の可能性も

腰痛のほとんどは、放置しても心配無いものです。ただし、腰痛の背後には重大な病気があることもあります。慢性的な腰痛の場合もありますが、じっとしていても痛みがある(自発痛)タイプは、「内臓疾患」、「細菌感染」、「ガン(腫瘍)」の疑いがあります。その場合、発熱や冷や汗を伴ったり、暖めると更に痛みが増すのが特徴です。このような場合は、医療機関を受診した方がよいかもしれません。

動いた時に痛みが出る

「痛みがだんだん和らいでくる」「入浴すると腰痛が楽になる」「動くと痛いが、動いているうちに良くなってくる」「ある姿勢をとると楽になる」。これらが当てはまる場合は、重大な病気が潜んでいる可能性は低いといえます。動いたときに痛みが出るタイプは、どんな動きをすると痛むかによって、原因が異なります。例えば、腰をひねった時に痛むのなら「ぎっくり腰」、おじぎをした時に痛むのなら「椎間板ヘルニア」が考えられます。

歩くと、脚も痛むタイプは・・・

「歩くと下肢(脚)が痛む」など、ある動作をした時に、腰以外の部分にも響くような痛みが現れる場合があります。この場合、腰椎を通る神経が圧迫されているために起こることが多く、「椎間板ヘルニア」や「分離すべり症」の可能性があります。

参考:腰痛の原因となる症状

椎間板ヘルニア 椎骨(背骨)と椎骨の間にある椎間板(軟骨)が後方に飛び出して神経を圧迫するもの
分離すべり症 スポーツなどによる疲労骨折によって、椎骨の一部が分離したもの
骨折 カルシウム不足で骨がもろくなり(骨粗しょう症)、ちょっとした衝撃で骨折しやすくなる。骨折すると急激な腰痛を引き起こす。閉経後の女性に多い。

  

マガジン表紙へ