腰痛はストレスが招く?!


椎間板ヘルニアでも腰痛の無い人は多い

ある研究で、「腰の痛みがどうしても取れないために手術が必要とされた患者」と、「腰痛のないひと」を、MRIで比較したところ、痛みのない人でも、その76%に椎間板ヘルニアがあることが分かりました。

心理的なことが大きい

その「手術が必要とされた患者」と「腰痛のないひと」の違いとして、神経を圧迫している度合いが強いという目に見える違いがあった人もいますが、それ以外は目に見えない違いでした。目に見えない違いのひとつは、「手術が必要とされた患者」の方が「仕事の満足度が低い」ということ、もうひとつは「家庭不和や経済的問題といったストレスを抱え、不安感やうつ状態が強かった」という心理的なものでした。

腰痛はプラセボ(偽薬・偽手術)でも効果が高い

プラセボとは偽薬という意味で、プラセボ効果とは、たとえ薬効のないものでも薬効があるように患者が思い込めば、その薬が効いたというもの。腰痛治療では、プラセボ効果が3〜4割もあるそうです。腰痛の手術にいたっては、約7割もあったのです。手術におけるプラセボ効果は「大勢のスタッフが自分のために動いてくれ、手術したんだから治っているはず」という心理的な安心感が大きいのではないかと思われます。

マッサージが一番効果が高い

現在、腰痛の治療で最も効果が高いのはマッサージと言われています。マッサージは、文字通り「手当て」。悩みを聞いてもらいながら手のぬくもりで癒される、という点が大きいのでしょう。

   

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