髪はなんで白くなる?


髪の毛は元々白く、成長過程で色がつく

髪の毛を作り出すのは、頭皮の中にある毛母細胞。ただし、この毛母細胞が作り出す毛髪は元々白色、つまり白髪。その毛髪が頭皮内で成長する過程で、色素細胞(メラノサイト)が作り出したメラニン色素が毛髪内に取り込まれることにより色がつくられるのです。

加齢とともに色素細胞は減る

髪の毛の寿命は、男性で約3〜5年、女性の場合は4〜6年と言われています。毛が抜けるときには、色素細胞(メラノサイト)も一緒に失われます。健康な頭皮内では、減った分のメラノサイトが次の毛髪が生えるまでの3〜4ヶ月の間にまた増えます。ただし、何らかの原因でメラノサイトが増えないまま次の毛髪が作られると、成長過程で色素がつかず白髪となってしまいます。年を取ると白髪が増えるのは、加齢によってメラノサイトが弱っていくからなのです。

白髪予防の栄養素とは?

メラノサイトをつくるために必要な栄養素として3つのミネラルがあります。まずは亜鉛。これを多く含む食品としては牡蠣、肉類、ゴマなどがあります。次に銅。アーモンド、牡蠣、納豆、えび等に含まれます。更に、カルシウムも大切です。乳製品、大豆、小魚などに含まれ、元々日本人が足りていないミネラルですから、意識して摂るようにしましょう。

病気の場合もあるので、要注意

加齢によって徐々に白髪になったり、ストレスが大きい場合に急に白髪が増えるといった場合もあるのですが、急に若白髪が増えた場合には、甲状腺疾患などの深刻な自己免疫疾患が原因の場合があります。気になる場合は専門医に行った方が良いでしょう。

  


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