知ってますか?メニエール病



メニエール病とは?

メニエール病は、目まいや吐き気を催し、耳鳴りがしたり、ひどくなると耳が聞こえなくなったりする病気です。40〜50代の、いわゆる働き盛りの人がなりやすく、1970年代から患者が増え始めました。最近では女性の割合が高まり、男性の1.5〜2倍と言われています。

原因はストレス

その症状の原因は、耳の奥にある内耳に代謝異常で水がたまり、内耳が腫れることで感覚異常が起こっていると考えられています。水がたまる詳しい理由は不明ですが、ストレス性疾患だという見方が一般的です。ストレスにより脳の感情や情動に関わる部位が異常を起こしてホルモンバランスが崩れ、たまたま標的になった内耳がおかしくなると考えられています。

再発を繰り返しやすく、その度に悪化する

治療方法としては、内耳にたまった水を体外に出す利尿剤を使うのが一般的です。ただし、発症の初期ならば効きますが、それも悪化を抑える程度で、発症期間が1年を超えると症状が進行し、難聴が回復しにくくなることが分かっています。また再発を繰り返すたびに難聴が進んでいきますので、なるべく早く治療を始め再発させないことが大切です。
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ストレスを減らすことがなにより大事

再発予防には、何よりも発症の原因となっているストレスを減らすことが大切です。仕事をしている人で、この病気に罹るのは責任感が強く生真面目な人が多いと言われています。こうしたタイプと自覚している人は、例えば週に1日だけでも仕事を早く切り上げる日をつくる、仕事を完全に忘れられるような趣味をつくるなど、ストレスを減らすよう努めましょう。また、ホルモンバランスに悪影響を及ぼす夜遅い食事を避けるといった生活面の見直しをはかることも必要です。

  


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