高脂血症予防のウォーキング


運動不足で脂肪は体内に残される

高脂血症とは、血液中のコレステロール、すなわち脂肪が増えている状態。身体を動かすために必要なエネルギー源は、身体の中の糖と脂肪です。ですから、きちんと運動していれば脂肪は使われていくのですが、運動不足が続くと使い切れない脂肪が身体の中に残ってしまうのです。

有酸素運動は善玉コレステロールを増やす

LDL(いわゆる悪玉コレステロール)は血液にのって全身の細胞へコレステロールを運びます。一方、HDL(いわゆる善玉コレステロール)は、動脈や細胞で余ったコレステロールを回収して肝臓に戻す働きをします。ウォーキングなどの有酸素運動は、この善玉コレステロールを増やす効果が高いことが分かっています。

1回のウォーキングは30分以上

高脂血症予防のためのウォーキングにおいて、苦しくない程度の速度で歩くことが大切です。具体的には1分間の脈拍が「138−年齢÷2」が目安。例えば50歳の人ならば「138-50÷2=138-25=113」となるわけです。身体を動かし始めると、まず糖がエネルギー源として使われ、脂肪が利用されるまでには、少なくとも15分はかかります。ですから少なくとも20分、出来れば30分以上は行うことが望ましいでしょう。

歩数が多いほど善玉コレステロールが増える

ある調査で、1日の歩数が2千歩未満の人に比べて、1日の歩数が4〜6千歩の人のHDL(善玉コレステロール)は8%多いことが分かっています。1万歩以上の人になると17%も多く、1日の歩数が多いほどHDLが多くなるのです。1分間の歩数は約150歩と言われていますから、30分歩けば4500歩になります。この点からも、30分以上は行ったほうが良いようです。

  


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