江戸時代の平均寿命は20代?!


江戸時代後期の平均寿命は、実は20代。男性21歳、女性29歳であったと言われています。それでは、時代劇に出てくるご隠居などは、実はほとんどいなかったのかと思いきや・・・

これは数字のトリックで、この時代は乳幼児の死亡者が全体の約7割をしめていたため、乳幼児を含めた全人口の平均寿命というとかなり低くなってしまいます。成人した人の平均死亡年数をみると、男性は61歳、女性は60歳だったと言われています。

ちなみに死因のトップは飢饉による餓死や疾病でしたが、逆に江戸では裕福な人たちも増え始め、いわゆる「江戸患い」といわれる病気も目立ち始めました。これは今でいう「脚気(かっけ)」で、玄米から白米を食べるようになったことでビタミンB1が不足したためと言われています。

  


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