過敏性腸症候群


少なくとも10人に1人は過敏性腸症候群

過敏性腸症候群はストレスが引き金になって、大腸の機能が異常をきたす病気です。欧米の先進国や日本では患者が全人口の10〜15%に達し、女性は男性の2倍以上の患者がいると言われています。発症のピークは20〜30代と60代以降の2回あると言われています。

過敏性腸症候群の特徴とは

過敏性腸症候群の特徴は、「下痢や便秘が続く」「腹痛や張りなど不快感を伴う」「排便で不快感が軽くなる」「ストレスが増大すると症状が重くなる」「夜中に腹痛はない」「血便はない」「体重は減っていない」といった7つの特徴があります。ストレスを感じると痛みを感じる神経が過敏になり、正常な腸のぜん動運動だけで腹痛を感じてしまうのです。

その治療法は?

生活改善と食事改善で7〜8割の患者が治癒します。ビタミン類や食物繊維をなるべく摂り、冷たいものは摂らないなど色々ありますが、実はあまり食べ物を制限すると、それ自体がストレスになってしまい、さらに悪化してしまうこともあります。それよりも大事なのは食事をする際の雰囲気で、楽しくおいしく食べることがもっとも大事なことなのです。また、元々の原因となっているストレスを解決しないと治りにくいという面もあります。

まずは検査をしてもらいましょう

自分で勝手に「過敏性腸症候群」だと思っていても、別の病気が隠れている場合があります。他の病気を見逃さないためにも、まずは消化器内科の検査を受けてみたほうがよいでしょう。レントゲンや内視鏡で検査して、潰瘍、ポリープ、ガンのような病変が見られなければ、「過敏性腸症候群」の可能性があるでしょう。

  


マガジン表紙へ