認知症は…その前段階(MCI)が大切!

少しずつ認知症へ進む

認知症の多くは急に発症するわけではありません。自身も周りの人たちも分からないうちに認知機能の低下が始まり、少しずつその症状が進んだ結果、認知症が疑われる状態になることが大半です。そうすると、はっきりとした認知症とも年齢相応の衰えともいえないような状態が数年続くことになります。

グレーゾーン「MCI」

こうした自然な老化の範囲を超えているけれども、まだ認知症とも言えないグレーゾーンの状態が生じ、その状態が軽度認知障害(MCI)と呼ばれます。       
本人や身近な人が記憶力の低下などに気づいて不安を感じているけれども、それが日常生活を送る上で大きな支障をきたしていない状態です。家庭や仕事などにおいて大きな問題は生じていなくても、ささいな困りごとが増えているのです。
  ※MCI : Mild Cognitive Impairment

増えている「MCI」

現在の日本ではもちろん高齢者の数は増えています。しかし実は、認知症の患者数はここ数年減っています。一方、増えているのがグレーゾーン段階にあるMCIです。しかも、減ったといっても認知症患者数は微減であり、その減った分を超えるMCIの増加数のため、認知症とMCIの両方を合わせた推定患者数は増え続けています。これからの認知症対策は、MCI状態にいち早く気がついて、認知症へ移行する前にできるだけくい止めることがカギとなります。

25%は戻れる

認知症とすぐに診断がつくほどになってから治療を始めても、認知機能低下のスピードを緩められる程度で、そこからもう一度向上させるのは難しいです。減少した脳の神経細胞を回復させる方法は今のところ見つかっていません。しかし、グレーゾーン段階であれば脳にはまだ余力があり、適切な対策を施すことで現状維持できたり回復できたりする可能性は十分にあります。少なくともMCIの人の25%程度は健常レベルに戻せると考えられています。

   

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