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「美味しい」は…まず『見ため』から始まる!
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人の食事とは、口だけで味わっているわけではありません。食事は口に運ぶ前から始まっています。それぞれの料理の盛り付けや彩りをみて「美味しそう」と感じ、それによって食欲がわくところから、食事の味わいは始まっています。
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色鮮やかな料理や美しく盛り付けられた品は、食べる前から美味しそうに見えて、実際の味がその期待感に影響を受けることがあります。こうした現象は「期待効果」と呼ばれていて、食べ物の見ためはその味に対する先入観を形成しているのです。特に日本料理は見ための美しさを重視する傾向があるので、よりそうした影響が強いようです。このように「美味しそうと感じて食欲がわく」という現象について、これまでも何となく実感されていましたが、最近はそれを研究として調べるようになっています。
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これは日本の高齢化に伴い、高齢者の食欲低下と低栄養が問題になっているからです。そうした研究からは、「食品の色や形といった視覚情報が味覚の期待を生み出す」という『感覚間の協応』があることが明らかになっています。例えば、ハート形やピンク色は甘さを想起させるため、ハート形のピンク色のゼリーは、黒色で星形のゼリーより選ばれやすいとの結果が出ています。
※感覚間協応とは:異なる感覚器の間に存在する対応関係
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見ためと食欲には関係があり、それが生活の質にも影響するという考えのもとに、加齢や病気などで通常の食事が摂りにくい人たちの手助けになるように考えだされたのが「柔らか食」です。根菜などの硬そうな野菜や噛み切れなそうなお肉などが、見ためはそのままにも関わらず、舌や歯茎で崩せる柔らかさになっています。通常の調理法で柔らかくなりにくい食材も特殊製法によって、形や色はそのままで美味しそうに仕上げられています。これまでと同じと感じられるものを食べられることが、噛むことが難しくなっている人に喜びを与えています。
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