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感染症の集団感染…正しく知り正しく恐れる
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世界各国の客を乗せたクルーズ船でハンタウイルスによる集団感染が報道されています。クルーズ船での集団感染と聞いてコロナ初期を思い出し不安になるかもしれませんが、ハンタウイルスは未知のウイルスでなく、ネズミ等のげっ歯類の尿糞や唾液に含まれるウイルスからが感染すると分かっています。
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感染によって急性肺水腫、つまり肺に水が溜まって酸素を取り込めない症状を引き起こすと命が危険な状態に陥ります。今回のケースはバードウォッチング等で人里離れた野生動物の生息地を訪れていました。原因や感染地の特定はまだ確定していませんが、野生動物の生息地でげっ歯類の糞尿が混ざったホコリを吸い込んだ可能性が推測されます。さらにクルーズ船の個室や食堂という限られたスペースでの人の交流、呼吸器管理が行えるICU等の高度治療へのアクセスが容易でないことが重なり、死者がでることになったと考えられます。
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今年1月にはインドでのニパウイルスの感染が報道されました。このウイルスの感染経路はコウモリやブタ、それらから汚染された生の果実です。初期症状は発熱やノドの痛み等カゼと似ていて区別しにくく、重症化すると脳炎や致死性の肺炎を引き起こすことがあります。ウイルス専用の薬やワクチンはなく、発症した場合は対症療法が中心となります。
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この20年ほどを振り返ると、2002〜2003年に流行したSARS、2003〜2004年の鳥インフルエンザ、2009〜2010年の新型インフルエンザ、2015年のMERS、そして2019年からのコロナウイルス……何年かに一度は、ウイルスによる集団感染が起きています。ですから、こうしたウイルスによる集団感染が起こったとしても、過剰に怖がること無く、正しく情報を得て、正しく恐れて対処する、それが大切なことなのです。
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