歩くことが…かえって不健康になる?!

良くない歩き方の人が多い

歩くことは体に良いことですが、歩き方が悪ければかえって疲れたり、体のある部位に痛みが出たりもします。しかも、良くない歩き方をしている人の方が多いのです。本来使うべき筋肉を使えていなかったり、良くない姿勢で歩いていたりすると、歩くことが健康につながらず、日常で疲れを感じることが増えてしまいます。

正しい歩き方

正しい、つまり疲れにくい歩き方とは、背筋をまっすぐに伸ばす、後ろ足で蹴るようにして前に進む、前足の膝は曲げずにかかとから着地する、というようなことができている歩き方です。歩幅を大きくしすぎずに身体を上下させないのが、疲れにくい歩行です。さらには、お尻の大殿筋やふくらはぎのヒラメ筋などの筋力も不可欠です。歩き方は日常生活の基本動作なので、悪い歩き方が癖になっているとすぐには直せないでしょうが、悪い歩き方をしていれば疲れやすくなるばかりなので改善が必須です。

「後ろ向きトレーニング」

重心の移動がスムーズにできていないと悪い歩き方になりやすくなります。そのような人に有効なのが「後ろ向きトレーニング」です。普通の歩き方とは逆で、進む方向に背を向け、足の親指が最初に地面に着くように後ろ歩きをします。その際には、お尻の筋肉とふくらはぎに力が入っていることを意識しましょう。体の重心を後ろに移動させて、後ろ歩きの体重移動がスムーズにできるようになれば歩行が矯正されます。1日1分間、1か月ほど繰り返してスムーズにできるようになれば、自然と正しい歩き方が身についているでしょう。

そもそも立ち方が良くない

歩き方が良くない人は、立ち方からすでに良くない人が多いです。正しい姿勢は、お尻にある大殿筋を意識して、肛門を締めるようなイメージで立つことがポイントです。大殿筋の上に骨盤がまっすぐ乗っかっていることを意識すると、自然と背筋がまっすぐ伸びて正しい姿勢を保ちやすくなります。

   

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