寒暖差からの体調不良…のりきるコツとは?

日ごとの違い・1日の中での違い

秋の始めの頃は、まだ真夏日がある一方で最低気温が15度を下回る日もあるような気候です。そして、1日の中で気温差も大きくなる時期です。このように、日によって気温差が大きい、もしくは1日の中で気温差が大きい時期に、体調を崩しやすくなります。

暑い日は…

こうした時期にうまく使って健康維持に役立てたいのが野菜です。暑い日はできるだけ身体を冷やし、寒い日には身体を温めるのが良く、野菜は身体を冷やす種類のものと身体を温める種類のものがあって、気候や身体に合わせて使い分けることができます。トマト、レタス、ナスなど夏野菜と呼ばれる種類のものは、基本的に身体を冷やす作用があります。特にキュウリは成分の96%が水分で体内に生じた余分な熱を冷まして調整する働きがあります。

寒い日は…

一方、気温が急に下がった日などには身体を温める野菜をとりましょう。例えば、大根、カブ、ごぼうなど根菜類があります。根菜類だけでなく他にも、ビタミンCとEを多く含む野菜は冷え性に効果があります。また、アリシンというネギの辛味成分は血行を良くして身体を温める作用があります。ネギや根菜類にショウガを加えた温野菜やスープにして仕上げるとより効果があります。

過敏性腸症候群

大きな寒暖差の影響を受けやすいのが自律神経です。バランスが崩れると身体がだるくなったり食欲が落ちたり、身体の不調を招きやすくなります。自律神経の乱れやストレスが重なることで出やすい症状の1つが「過敏性腸症候群」です。ストレスが引き金となって大腸機能に異常をきたす病気で、日本にはかなり多くの患者がいます。「下痢や便秘が続く」「腹痛や張りなど不快感を伴う」「ストレスが増大すると症状が重くなる」「夜中に腹痛はない」といった特徴があります。ストレスがあると痛みを感じる神経が過敏になり、正常な腸のぜん動運動だけで腹痛を感じてしまうのです。

   

マガジン表紙へ