夏でも感染症は流行する…その理由とは?

夏でも流行

夏でも感染症にかかる人が増えています。コロナウイルス感染症は、夏に毎年のように感染者が増加しています。それ以外にも、夏に流行する感染症は以前から存在し、例えば、プール熱と呼ばれるアデノウィルス感染やヘルパンギーナは夏に流行します。手足口病は原因となるウイルスが高温多湿時に活発になります。

大人がかかると…

こうした夏にかかる感染症は小さい子どもが罹るイメージが強いですが、子どもから大人へうつることも多く、場合によっては子どもより大人の方が症状は重く出やすいです。しかも、夏の感染症は皮膚に症状が出るものが多く、感染症ではなく皮膚炎であると勘違いして、市販の皮膚炎の薬などを塗ってしまい、治癒までに時間がかかるケースも増えています。

エアコン使用で締めきっていると

感染症が冬のみならず夏にも流行る理由の1つは換気が不十分だからです。特に年々夏が暑くなってエアコンを一日中つけっぱなしにしていると、気をつけて定期的に換気に努めないと、空気の入れ替えが足りていないことが多いです。また、夏休み期間は人流が活発になり感染が拡大しやすい状況がみられます。以前のような、いつでもマスク着用、一人で黙食のようなことまで対策せずとも、感染症の基本的な対策である換気や手洗いの大切さを思い出しましょう。

手洗いを丁寧に

ウイルスは付着したものに長時間残存するので、接触感染を完全に除去するのは難しいため、対策として最も大切なのは手洗いです。大多数の人が実践している手洗いは、「洗う部分が少なすぎ、洗う時間が短すぎ、手洗い頻度が少なすぎ」なのが現状です。「手の平→手の甲→指先と爪→指の間→親指→手首」と順にしっかり洗いましょう。そして、他の人とタオルを共有せずに使い捨てペーパータオルを使います。外出後の帰宅時、咳やくしゃみをした後、食事の前後やトイレの後、公共交通機関を利用した後など、こまめに手洗いしましょう。

   

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